徳宝院

徳宝院は元禄4年清定法印の開創にして三百有余年の法燈を守り、真言宗総本山醍醐三宝院の直末にして、昭和20年1月先代住職宥信に依って真言宗豊山派に轉派寺門の興隆に専念、昭和44年檀信徒世話人本堂庫裡の再建を計り、檀信徒の浄財を以って昭和45年完成、同年11月8日入仏落慶式を行いました。その後、時を経て平成17年大師堂、客殿の再建に着工、平成18年5月20日落慶供養を行い今日に至ります。

正平山・徳宝院について

徳宝院は、落ち着いた風格を持つ由緒ある霊域です。

御霊をお護りする「徳宝院」は、新義真言宗・豊山派に属し不動明王をご本尊と仰ぎ、ひろく崇敬されております。

寺伝によりますと創建は元禄年代と伝えられ、本院は「手水石」刻銘の通り醍醐派に属し、祈祷寺として永く尼寺であった後、新義真言宗となり今日に至っております。

あなうれし
往くも帰るも留まるも
我は大師と二人づれなり

空海上人弘法大師の信仰の中心に同行二人があります。これは私たちはいつも弘法大師様と一緒ということです。あの四国四十八ヶ所参りのお遍路さんは、大師ゆかりの霊跡を参拝するとき、金剛杖という杖を身から離さずに持って歩きます。この杖をお大師様と思い、一緒に同行二人の旅をするのです。苦しいときも、嬉しいときも大師様と共に分かちあい、苦しいときは力を頂き、嬉しいときはお大師さまに感謝するのです。

私たちは決して一人で生きて行くことはできません。他の人から有形無形のたくさんのものを頂き助けられて生きています。ご先祖様、家族、友人等々、自分は自分一人ではないと思うことにより力強く心から安らかに活きていけるでしょう。

本尊 不動明王

不動明王は大日如来の使者として、右手に宝剣を持って、左手に紐を持ち、忿怒の相と言い恐い形相をしておられます。
これは煩悩を紐で縛り剣で突き刺し、正しい道に引き戻す厳しくも優しい慈悲溢れる仏様であります。
普通仏様は蓮華座と言い蓮の花の上に座っておられますが、お不動様は岩盤に立っておられます。これは今直ぐにでも悩める人々の傍に行き、お救いくださるという有難いお姿であります。

大師堂

徳宝院大師堂は平成18年に現在のお堂に改築しています。
真言宗の宗祖弘法大師空海上人をお祀りしております。
お大師様は承和2年の3月21日に高野山にて御入定されております。故に毎月21日には月並み御影供と言い報恩感謝の誠を捧げております。

徳宝院墓苑

この度、徳宝院境内墓地を広く一般に開放し、ご希望者にお分けすることになりました。
ご先祖様や亡き人の供養を通じて心のつながりを確かめ、感謝の気持ちを持ち続けるためにも、近くに墓所を建立し、折につけお参りしたいものです。
心和む静寂の墓苑では、故人の安住の地にふさわしい寺院墓地として、本堂に隣接した墓地の新区画を開放しております。

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